御願い
おねがい
名詞
標準
文例 · 用例
これもついでに御願いしたいものである。
— 寺田寅彦 『蚊帳の研究』 青空文庫
」「さればじゃ、方々様へ御願い申して頂いて来ては、飲んだにも、飲んだにも、大な芭蕉を葉ごとまるで飲んだくらいじゃけれど、少しも……」 とがっくり首を掉って、「験が見えぬじゃて。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
万事御了察のうえ、御願い申しあげます。
— 太宰治 『誰』 青空文庫
吉田さんへも宜しく御伝え下され度、小生と逢っても小生が照れぬよう無言のうちに有無相通ずるものあるよう御取はからい置き下され度、右御願い申しあげます。
— 太宰治 『虚構の春』 青空文庫
どうか御聞きとどけ下さいますよう御願い申します。
— 太宰治 『虚構の春』 青空文庫
いろいろ面倒な御願いで恐縮だが、なにとぞよろしく。
— 太宰治 『虚構の春』 青空文庫
紹介者に連れて行って貰って、些少の束修――金員でも品物でもを献納して、そして叩頭して御願い申せば、直ちに其の日から生徒になれた訳で、例の世話焼をして呉れる先輩が宿所姓名を登門簿へ記入する、それで入学は済んだ訳なのです。
— 幸田露伴 『学生時代』 青空文庫
それ故に、御方様の、たっての御願い、生命にもかかることと思召して、どうぞ吾が手に戻るようの御計らいをと、……」 生命にもかかるの一語は低い声ではあったが耳に立たぬわけには行かなかった。
— 幸田露伴 『雪たたき』 青空文庫