非々
ひひ
名詞
標準
文例 · 用例
此セメントを使った月日と、それから委しい所書と、どんな場所へ使ったかと、それにあなたのお名前も、御迷惑でなかったら、是非々々お知らせ下さいね。
— 葉山嘉樹 『セメント樽の中の手紙』 青空文庫
前略 本月は決算月ですから 是非々々数日中に御送金下さい 如何様お願いします 右 としてあった。
— ――生きる為に―― 『山谿に生くる人々』 青空文庫
彼の気質の中には政治家の泣き言の意味でない本来の意味の是々非々の態度を示そうとする傾向があった。
— 太宰治 『ロマネスク』 青空文庫
不思善・不思悪・悲想・非々想などと云う、孔子の道以外の道の事は知らないが、事実に基づいて心を用いる孔子の道は、幽玄なもので無く、高尚遠大なものでも無い。
— 幸田露伴 『一貫章義(現代訳)』 青空文庫
江畔老の家庭はまた何といふなごやかさであらう、父草君が是非々々といつて按摩して下さる、恐れ入りました。
— 種田山頭火 『旅日記』 青空文庫
どうか此度は是非々々御見物願上候。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
さまざまに諦め申候へども、此の一事は迚も思絶ち難く候へば、私相果て候迄には是非々々一度、如何に致候ても推して御目もじ相願ひ可申と、此頃は唯其事のみ一心に考居り申候。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
世尊内心智を揮い、かの者死して非々想天に生まれ、八万四千大劫の後ここに堕落して飛狸身を受け、諸畜生を害しまた婬し、その報いで餓死して今度は地獄に生まるるはずと知ったとある。
— 猴に関する伝説 『十二支考』 青空文庫