身嗜み
みだしなみ
名詞
標準
文例 · 用例
いつでもちゃんとした礼装をして、頭髪を綺麗に分けて、顔を剃り立てて、どこの国の一流のレストランのボーイにもひけを取らないだけの身嗜みをしていた。
— 寺田寅彦 『雑記(2)』 青空文庫
身嗜みが奇麗で、喬は女にそう言った。
— 梶井基次郎 『ある心の風景』 青空文庫
婦人は身嗜みとして、平常から食物の上にもこの位の細心な注意が要すること。
— 小説 『小熊秀雄全集−15−』 青空文庫
彼女は、すべてが男性化していて、その汚なげによごれた爪にも、身嗜みのないことを証拠立てている。
— 小栗虫太郎 『人魚謎お岩殺し』 青空文庫
あとで聞くと、お俊は身嗜みのいい女で、朝は暗いうちにお化粧を済ませて、自分の素顔を人に見せたことが無かったと云いますから、そのあばたを隠すためには本人もよほど苦心していたと見えます。
— 薄雲の碁盤 『半七捕物帳』 青空文庫
何となく動作のはしっこいこと、それをほかにもっとよい言葉がないので事務机風7と名づけてもいいが、それを除いては、これらの人々の身嗜みは、約十二か月ないし十八か月前にはこの上なく上品であったものの正確な模写であるように、私には思われた。
— THE MAN OF THE CROWD 『群集の人』 青空文庫
むしろ身嗜みで不器量をカムフラージュしているという方だ。
— 海野十三 『獏鸚』 青空文庫
」 帆村はいつも身嗜みとしていろんな小道具を持っていた。
— 海野十三 『流線間諜』 青空文庫