類人
るいじん
名詞
標準
文例 · 用例
おそらく我々は、原始に類人猿の一族から發生した時、未だ理智の悟性が芽生えなかつた。
— 萩原朔太郎 『夢』 青空文庫
少し変った処といえば、獅子狩だの、虎狩だの、類人猿の色のもめ事などがほとんど毎月の雑誌に表われる……その皆がみんな朝夷島めぐりや、おそれ山の地獄話でもないらしい。
— 泉鏡花 『燈明之巻』 青空文庫
あるいはひょっとしたらわれわれの祖先の類人猿時代のある感覚の記憶でないとも言われないと思ったりした。
— 寺田寅彦 『芝刈り』 青空文庫
ただそれに対して一つの心配することは、最高水準を下げると同時に最低水準も下がるというのは自然の変異の方則であるから、このユートピアンの努力の結果はつまり人間を次第に類人猿の方向に導くということになるかもしれないということである。
— 寺田寅彦 『災難雑考』 青空文庫
この奇跡を日々直視させられているオレは、マッキントッシュのOSに組み込まれた仕掛けが全ての類人猿の脳味噌にもコンピューターの使いこなしに関する世界観を育てるだろうことを信じて疑わない。
— 富田倫生 『青空のリスタート』 青空文庫
おそらく読者諸君も、ゴリラや黒猩々などの類人猿や、野象にかぎって死体をみせぬのをご承知であろう。
— 有尾人 『人外魔境』 青空文庫
他の三方は、王蛇でさえくぐれぬような気根寄生木の密生、いわゆる「類人猿棲息地帯」の大密林。
— 有尾人 『人外魔境』 青空文庫
英領スーダンと白領コンゴの境、……イツーリの類人猿棲息地帯から北東へ百キロ、『悪魔の尿溜』の魔所へは三十マイル程度でしょう」 悪魔の尿溜――それを聴くと同時に、一座はしいんとなってしまった。
— 有尾人 『人外魔境』 青空文庫