思考法
しこうほう
名詞
標準
文例 · 用例
するとこの俗語への信任は、全く伝承的な惰性を脱却した思考法への信頼、ということに他ならないことがわかる。
— 戸坂潤 『デカルトと引用精神』 青空文庫
と云うのは、事物をその連関的な運動に於て掴えることを知らず、個々別々に切り離されたものにまで固定して考える処の思考法を、夫は意味するのであった。
— ――現代日本に於ける日本主義・ファシズム・自由主義・思想の批判 『日本イデオロギー論』 青空文庫
重大な声明の如きでさへ、これを現代の思考法をもつてすれば、矛盾の指摘は極めて容易である。
— 岸田國士 『従軍五十日』 青空文庫
そこで、もう一歩進んで、一般精神機能、殊に、例へば、思考法とか、感受性とか、注意力とか、さういふ「心のはたらき」の上でも、「ヒステリイ性弱視」なる病名がぴつたりあてはまる一つの「畸形的」症状が考へ得られるのである。
— ――宛名のない手紙―― 『日本人とは?』 青空文庫
この歪められた妖怪的な日本的思考法の結び目に当る伏魔殿が家庭感情といふ奴で、日本式建築や生活様式に規定された種々雑多な歪みはとにかくとして、平野謙などといふ良く考へる批評家まで、特攻隊は女房があつては出来ないね、などとフザけたことを鵜呑みにして疑ることすらないのである。
— 坂口安吾 『デカダン文学論』 青空文庫
この歪められた妖怪的な日本的思考法の結び目に当る伏魔殿が家庭感情という奴で、日本式建築や生活様式に規定された種々雑多な歪みはとにかくとして、平野謙などという良く考える批評家まで、特攻隊は女房があっては出来ないね、などとフザけたことを鵜呑みにして疑ることすらないのである。
— 坂口安吾 『デカダン文学論』 青空文庫
あまりに疲れていて、その話のあらゆる結論をことごとく見渡すことができなかったし、その話が彼を導いていったのは不慣れな思考法でもあった。
— DER PROZESS 『審判』 青空文庫
この形而上学的な混乱にたいして、はっきりした観察、分別ある思考法および円熟した学識をもった1人の老ギリシア人(*ヒポクラテス)とあたかも同じように、モルガンが登場した。
— イェール大学で1913年に行った一連の講義 『近代医学の興隆』 青空文庫