氷雨
ひさめ
名詞
標準
hail
文例 · 用例
〔氷雨虹すれば〕氷雨虹すれば、 時計盤たゞに明るく、病の今朝やまされる、 青き套門を入るなし。
— 宮沢賢治 『文語詩稿 五十篇』 青空文庫
私は程よく燃えているストーヴに暖められながら、いつの間にか氷雨が降っている硝子の外の景色を眺めながら悠っくりフォークを動かしていた。
— 岡本かの子 『褐色の求道』 青空文庫
停車場前の広場に降る緩慢な氷雨を通して、町へ斜めに筋を通している寂しい主街に、うるみながら黄いろい灯がちらりほらり点いて行く。
— 岡本かの子 『褐色の求道』 青空文庫
光った数珠の玉は連翹の撓った小枝に溜った氷雨か雫であった。
— 岡本かの子 『褐色の求道』 青空文庫
鬱憂に海は鈍みて闇澹と氷雨やすらし。
— 北原白秋 『邪宗門』 青空文庫
港には浪の音も鈍にひびらぎ、灰だめる氷雨雲空にみだれてすそあかる黄いろの遠に、海鳥煙濃き檣の闇に一列朱の色の大き旗鳴きもめぐりぬ。
— 北原白秋 『第二邪宗門』 青空文庫
余は一朝暴風が此平靜な海を吹き亂して雲と相接して居る水平線の先の先から煽り立てゝ來る激浪が此の大箱の懸崖に吼えたけびてしぶきのとばしりが此の青芝へ氷雨の如く打ちかゝる時に牡鹿が角を振り立てゝ此岬に突つ立つ所を想像して見た。
— 長塚節 『鉛筆日抄』 青空文庫
かくてくず湯も成りければ、啜る啜るさまざまの物語する序に、氷雨塚というもののこのあたりにあるべきはずなるが知らずやと問えば、そのいわれはよくも知らねど塚は我が家のすぐ横にあり、それその竹の一|簇しげれるが、尋ねたまうものなりと指さし示す。
— 幸田露伴 『知々夫紀行』 青空文庫
作例 · 標準
激しい雷雨が急変し、大粒の氷雨が降り始めて周囲は騒然となった。
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氷雨に打たれた農作物は見る影もなく傷み、農家の人々は肩を落とした。
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突然の氷雨から逃れるため、人々は慌てて軒下に駆け込んだ。
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標準
chilly rain
作例 · 標準
晩秋の街に氷雨がしとしとと降り、行き交う人々の肩を冷たく濡らしている。
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こんな氷雨の夜には、暖かい部屋で熱い紅茶でも飲んで過ごしたい。
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別れの朝に降る氷雨は、彼女の心の悲しみを象徴しているかのようだった。
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