阿含
あごん
名詞
標準
文例 · 用例
そして経文を引用してある中に、海水の鹹苦な理由を説明する阿含経の文句が挙げてある。
— 寺田寅彦 『断片(2)』 青空文庫
(卷二、五面以下) 譬喩を以ていふときは、穉き立實論は阿含の如く、偏りたる主觀想論は般若の如く、先天立實論は法華涅槃の如し。
— 森鴎外 『柵草紙の山房論文』 青空文庫
されど造化の上に於いて、阿含の有と般若の空とを法華涅槃の非有非空の裏に收め入るゝには、聖教量に待つことあり。
— 森鴎外 『柵草紙の山房論文』 青空文庫
その後一切経を調べると、『四分律蔵』に邪眼、『玉耶経』に邪盻、『増一阿含』に悪眼、『僧護経』『菩薩処胎経』に見毒、『蘇婆呼童子経』に眼毒とあるが、邪視という字も『普賢行願品』二十八に出でおり、また一番好いようでもあり、柳田氏その他も用いられ居るから、手前味噌ながら邪視と定め置く。
— 蛇に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
ここにいえる、邪視の字が出おる『普賢行願品』は、唐の徳宗の貞元中、醴泉寺の僧般若が訳し、悪眼の字が出おる『増一阿含』は、東晋時代に苻堅に礼接された曇摩難提が訳した。
— 蛇に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
仏教にも飛馬あれど、〈身能く飛行し、また能く隠形し、あるいは大にあるいは小にす〉と言うのみ翼ありと言わず(『増一阿含経』一四)。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
『中阿含経』に白狗が前世にわが児たりし者の家に生まれ、先身の時|蔵し置いた財宝を掘り出す話あり。
— 犬に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
『中阿含経』一六にいわく、大猪、五百猪の王となって嶮難道を行く、道中で虎に逢い考えたは、虎と闘わば必ず殺さるべし。
— 猪に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫