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名詞
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標準
文例 · 用例
何と言っても幼い両人は、今罪の神に翻せられつつあるのであれど、野菊の様な人だと云った詞についで、その野菊を僕はだい好きだと云った時すら、僕は既に胸に動悸を起した位で、直ぐにそれ以上を言い出すほどに、まだまだずうずうしくはなっていない。
伊藤左千夫 野菊の墓 青空文庫
ああいま春の夜の灯かげにちかくうれしくも屍蝋のからだを嗅ぎてぶ。
萩原朔太郎 定本青猫 青空文庫
明治以後もそうであり、始めて輸入された浪漫主義は、単に少年少女の幼稚な感傷文学としてばれ、未だその真の根がつかない中に、早くも浮草のように枯れてしまった。
萩原朔太郎 詩の原理 青空文庫
特に月々の「文藝春秋」に出すアフォリズム風の文字(侏儒の言葉)は、機智のために機智をする筆者流の惡皮肉で、憎惡的にさへ不滿を感ぜずに居られなかつた。
萩原朔太郎 芥川龍之介の死 青空文庫
即ち早朝に起きて一運動し、午食までの間に仕事――それがまた一日何枚とほぼ極つて居る――をし、午後は訪問客と話したり、庭をつたりして休養する。
萩原朔太郎 所得人 室生犀星 青空文庫
米鹽のために心にもないことを書いてる、賤しい戲文筆の徒だ。
萩原朔太郎 室生犀星に與ふ 青空文庫
もろもろの愚の眼は淑やかとなり、わたくしは、花瓣の夢をみながら目を覚ます。
亡き児文也の霊に捧ぐ 在りし日の歌 青空文庫
奥さんは、もう出ては来ず、奥の方で琵琶を掻きならし、その子供のない太つちよの、快活無比の奥さんが鳴らす琵琶の音は少々ぞんざいで、嘲されてゐるやうな気持もされるのであつた。
中原中也 亡弟 青空文庫