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息急き

いきせき
名詞
1
標準
pant
文例 · 用例
」 咲子は息急き帰つて来た。
徳田秋声 チビの魂 青空文庫
島の北方ビサンチン湾へ、物見に出して置いたゴーという土人が、息急き切って走って来たが、「大きな船が五隻揃ってビサンチン湾へはいって来た」とこういうことを告げたものである。
国枝史郎 加利福尼亜の宝島 青空文庫
三次が指図するまでもなく、誰か走った者があると見えて、瓦屋伊助が息急きって駈けつけて来た。
うし紅珊瑚 早耳三次捕物聞書 青空文庫
そして哀れな舊い機械を發條線の切れるのも構はず、ある限りの力を出して卷き直しでもするやうに、無理やり息急ききつて歩いて行つた。
PECHEURS D'ISLANDE 氷島の漁夫 青空文庫
今年もやっと、三月頃から起き出して……この夏、もっともっと早く来ようと思ってたんですが家がやかましくてなかなか、出られないもんですから……」 と、私は息急き切って、病気で来ることのできなかった今日までの事情を、まず詫びました。
橘外男 墓が呼んでいる 青空文庫
家を出て、まっすぐに上諏訪へ行き、わきめも振らずあの宿へ駈け込み、そうして、いきせき切って、あのひと、いますか、あのひと、いますか、と騒ぎたてる、そんな形になるのが、いやなので、わざと上諏訪から一つさきの下諏訪まで、切符を買った。
太宰治 八十八夜 青空文庫
多数の人の血眼になっていきせき追っかけるいわゆる先端的前線などは、てんでかまわないような顔をしてのんきそうに骨董いじりをしているように見えていた。
寺田寅彦 時事雑感 青空文庫
鰐口は晩酌の最中で、うるさいと思ったが、いやにしつこく挑んで来るので着物を脱いで庭先に飛び降り、突きかかって来る才兵衛の巨躯を右に泳がせ左に泳がせ、自由自在にあやつれば、才兵衛次第に目まいがして来て庭の松の木を鰐口と思い込み、よいしょと抱きつき、いきせき切って、この野郎と叫んで、苦も無く引き抜いた。
太宰治 新釈諸国噺 青空文庫
作例 · 標準
マラソン選手はゴール後、激しい息急きを繰り返していた。
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長い坂道を駆け上がってきたので、ベンチに座ると苦しげな息急きが聞こえた。
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不安からか、彼女の胸には抑えきれない息急きがあった。
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子供が公園で遊びすぎて、帰宅時には小さな息急きが聞こえた。
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