道交
どうこう
名詞
標準
文例 · 用例
ただ東国の方へ遺った、まだ見ぬ山に棲める筈の姉と弟の方からは、翁のこれほどの血の愛の合図をもってしても何の感応道交も無かった。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
色白く腹薄青く、人の肛門より入りて臓腑を啖い、歯を砕きて口より出づ、北国殊に多し、越後にて川蛇、出羽にてトンヘビなどいえるものこれなり(熊楠故老に聞く、トンとは非道交会の義)と云々。
— 蛇に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
さて前項に『さへづり草』を引いて、出羽にトンヘビとて、人の後庭を犯し、これを殺す奇蛇ある由、トンとは古老の説に、非道交会を昔の芝居者などが数うるに、一トン取る二トン取るといったそうだから、南米にあるてふ男色蛇と同義の名らしい。
— 蛇に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
勝重から見ると、元来本陣といい問屋といい庄屋といった人たちは祖先以来の習慣によって諸街道交通の要路に当たり、村民の上に立って地方自治の主脳の位置にもあり、もっぱら公共の事業に従って来たために、一家の経済を処理する上には欠点の多かったことは争われない。
— 第二部下 『夜明け前』 青空文庫