筈緒
はずお
名詞
標準
hemp rope fastened from the bow of a Japanese ship to the tip of the mast
文例 · 用例
――あゝあたしお邪魔してゐた、構はずお書きなさいな。
— 中原中也 『夢』 青空文庫
」と思はずお世辭で無く言ひ、青竹の縁側に出る。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
」と思はずお世辞で無く言ひ、青竹の縁側に出る。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
」と、思はずおほきな声でお母さまをよびました。
— 鈴木三重吉 『ぽつぽのお手帳』 青空文庫
色は黒いが、職工などには似合はずおだやかで、優しい言葉使ひをしてゐる。
— 發展 『泡鳴五部作』 青空文庫
思はずお奈美殿の前にひれ伏しつ。
— 夢野久作 『白くれない』 青空文庫
私は、聴く耳もなく先程から、何となく胡散な眼つきであたりの様子を物色してゐたが、不図門脇のモロコシ畑の一隅に、堀立の野外厠を発見すると、思はずお神楽の武将が快諾の見得を示すみたいな実にも物々しい仁王立で、はつたと胸を叩き、沈重にかぶりを縦に振つた。
— 「吾が昆虫採集記」の一節 『夜見の巻』 青空文庫
外記 おゝ、同役の者に誘はれて、生れて初めての吉原見物、草市で押しかへされぬ混雜のなかを、唯うろ/\とあるいてゐると、向うから來たおまへの袖に刀の柄を引きかけて、すらりと拔けて落ちようとするのを、あわてゝ押へるそのはずみに、思はずおまへの袖までも一緒につかんで引き止めた。
— 岡本綺堂 『箕輪の心中』 青空文庫
作例 · 標準
江戸時代の和船は、頑丈な筈緒で帆柱をしっかりと固定していた。
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熟練した船乗りは、荒れる海でも筈緒の張り具合を調整し、船のバランスを保った。
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和船の模型には、細部まで再現された筈緒が取り付けられていた。
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