精誠
せいせい
名詞
標準
文例 · 用例
これらは魔法というべきではなく、神教を精誠によって仰ぐのであるから、魔法としては論ぜざるべきことである。
— 幸田露伴 『魔法修行者』 青空文庫
今のわが邦人の多くはこれに反し、自分に何たる精誠も熱心もなきに、水の分量から薬の手加減まで解りもせぬ事を根問いして、半信半疑で鼻唄半分取り懸るから到底物にならぬ。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
彼この時において、寡婦孤児を輔け、以て内外の大難を靖んず、千載の下、誰れか彼の精誠を諒するものぞ」と。
— 徳富蘇峰 『吉田松陰』 青空文庫
その精誠に至りては、天もまた泣くべし。
— 徳富蘇峰 『吉田松陰』 青空文庫
また右の二つの系統が時としては二つの層をなし、必ずしも一郷の八幡宮、一村全体の熊野社の威望を傷けることなくして、屋敷や一つの垣内だけで、なお古くからの土地の神に、精誠をいたしていた場合も多かった。
— 柳田国男 『山の人生』 青空文庫
是と同種の古文献は、多分はもう他の島々には伝わってもおるまいが、かつてこの小さな害獣の故郷を、海の彼方のニライの島と信じ、能く精誠の力をもってこれを退去せしめる道があるという言い伝えが、久しく続いていたということだけは、行く行くなお多くの伝承の綜合をもって、明確にし得る望みがある。
— 柳田国男 『海上の道』 青空文庫