上を下へ
うえをしたへ
表現名詞-の形容詞
標準
confused
文例 · 用例
また暫く歩きて、突然為事机の傍に寄り、机の上の物を上を下へといじり廻し、終りに壁に掛けたる袋の中よりブラシを見出して手に取り、上着の塵を払う。
— ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 『家常茶飯』 青空文庫
その後は場内上を下への大混乱となって芝居はめちゃめちゃとなった。
— 岡本かの子 『宝永噴火』 青空文庫
恐らく驚破といって跳ね起きて、別荘中、上を下へ騒いだ中に、襯衣を着けて一つ一つそのこはぜを掛けたくらい、落着いていたものは、この人物ばかりであろう。
— 泉鏡花 『悪獣篇』 青空文庫
それから菊次さんの家では、上を下への大騒ぎがはじまりました。
— 新美南吉 『百姓の足、坊さんの足』 青空文庫
上を下へとこんがらかって、畳なり合って、みんな折れて倒れるのです。
— 太宰治 『正義と微笑』 青空文庫
」 花嫁は恐怖のあまり失神して、家中が上を下への大騒ぎになり、嫁の里の者たちはその夜のうちに、鬼が来た鬼が来たと半狂乱で泣き叫ぶ娘を駕籠に乗せて、里へ連れ戻った。
— 太宰治 『新釈諸国噺』 青空文庫
こらしめのため、里へかえそうかなどと考えているうちに、あいにくと懐姙で、しかも、きょうこの大晦日のいそがしい中に、産気づいて、早朝から家中が上を下への大混雑。
— 太宰治 『新釈諸国噺』 青空文庫
午前少しく前のほど、用人の死骸を発見したる者ありて、上を下へとかへせしが、主人は少しも騒ぐ色なく、「手討にしたり」とばかりにて、手続を経てこと果てぬ。
— 泉鏡花 『妖怪年代記』 青空文庫
作例 · 標準
例句