ばら
ばら
副詞
標準
文例 · 用例
ふたりはしばらくのあいだ口もきかなかった。
— 伊藤左千夫 『老獣医』 青空文庫
急ぎに急ぐ予らもしばらくは諦視せざるを得ない。
— 伊藤左千夫 『白菊』 青空文庫
お互にしばらく黙している内にも、予は我に返って考えるとなく考えた、この問題については最少し聞いておかねばならぬ、こう思ついたので様子を測って、ただ今のお話について最少し伺っておきたいと思いますが、話をしても宜しゅうございますか。
— 伊藤左千夫 『竹乃里人』 青空文庫
只ごうっと吹く風の音、ばらばらっと板屋を打つ雨の音に許り神経は昂進るのである。
— 伊藤左千夫 『大雨の前日』 青空文庫
長塚はしばらく滞京して毎日の様に先生の所へ往っている。
— 伊藤左千夫 『正岡子規君』 青空文庫
長塚が先生に物を乞うことがある書画など、こんな物を何すると叱る、しばらくして先生貰ってもえでしょうという、馬鹿と叱る、またしばらくすると先生貰ってもえでしょうという、その無邪気なるには先生も敵しかねてついに持ってゆけとやってしまうと云う塩梅である。
— 伊藤左千夫 『正岡子規君』 青空文庫
しばらく遊びて後戦塲が原に出ず。
— 伊藤左千夫 『滝見の旅』 青空文庫
自分はいつものごとくに、おんぼという姉とおんもという妹とをいっしょに背負うて、しばらく彼らを笑わせた。
— 伊藤左千夫 『奈々子』 青空文庫