とつおいつ
とつおいつ
副詞
標準
irresolutely
文例 · 用例
とつおいつ思いあぐねるうち、いよいよ無力の孩児としての感じを自分に深めて来た老翁は、いまは何もかもかなぐり捨て、ひたすら娘に縋り付き度くなった。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
捕縛してその後に、渠等の罪を数うるには、娘を打たすも方便ならんか、さはさりながらいたましし、と出るにも出られずとつおいつ、拳に思案を握りけり。
— 泉鏡花 『活人形』 青空文庫
お蔦さえ、憂慮うよりむしろ口惜がって、ヤイヤイ騒ぐから、主税の、とつおいつは一通りではない。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
そして荒い火薬の爆発する音にしても、一弾を放ってから、その撃ち損じを取り返す為めらしく、追い撃ちにするあと弾との距離の時間に、何となく、女が事を仕損じて、それを償い返す間の、とつおいつ思案する迷いの様子が何かいじらしいように感ぜられます。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
とつおいつ思案していますと、ふと、近頃寄席に出て曲芸が評判の支那人が僅に憶えた日本語を、いざ、曲芸をやろうとする場合に、囃し方に向って唱えては見物にうけている愛嬌の一つ言葉を思い出しました。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
とつおいつ、結局|焦れったいことを「真下の灯のもとの文書き」とも言うのでした。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
別に心配もしないが、おまえとわたしがこうなってからの最初の手紙をいま書き出そうとして、その書き出しを何と書こうか、とつおいつ思案の末、却ってあっさりこう書き出した。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
とつおいつ、僕は遂に夢中になって貴女をあの日、撲ったのでした。
— 岡本かの子 『越年』 青空文庫
作例 · 標準
会社を辞めるべきか否か、とつおいつ悩みながら夜道を歩き続けた。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
「本当のことを言うべきか……」と彼はとつおいつ考え込み、なかなか口を開こうとしなかった。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
結婚の申し込みを承諾するか、彼女の心はとつおいつ揺れ動いていた。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview