貞実
ていじつ
形容動詞名詞
標準
faithful
文例 · 用例
はだはうつくしく透きとおるようですし、ながいまっ黒なまつ毛の奥には、ふかい青みをもった、貞実な目がやさしく笑みかけていました。
— DEN LILLE HAVFRUE 『人魚のひいさま』 青空文庫
何故といつて、須磨子が自分の女優生活を意義のあるものとするには、また自分と自分の芸術とに犠牲的な愛を傾けてくれた抱月氏の短い生命を延長させるには、多くの意味において二人の合作であるその芸術に奉仕し、貞実を尽すより外に術がなかつた。
— 大正八(一九一九)年 『茶話』 青空文庫
世間の噂に、某家の主人は内行に頓着せずして家事を軽んじ、あるいは妻妾一処に居て甚だ不都合なれども、内君は貞実にして主公は公平、妾もまた至極柔順なる者にして、かつて家に風波を生じたることなしなどいう者あれども、これはただ外見外聞の噂のみ。
— 福沢諭吉 『日本男子論』 青空文庫
能登守は一人の奥方に対してあまりに貞実でありました。
— 如法闇夜の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
しかし、茂公は茂公として、彼自身が意識していない囈語の一種だから、その点は責むる由はないが、今、貞実無比なるお松が、深夜、入念に筆写を試みているその内容は、これは決して無意識に筆を運んでいるものとは受取れない。
— 農奴の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
貞実無比の女性とは言いながら、まだ若い娘である。
— 農奴の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
作例 · 標準
彼は貞実な性格で、誰からも信頼されている。
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貞実な夫婦関係は、お互いの誠実さによって築かれる。
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「彼女の貞実な人柄には、いつも感心させられるよ。」と友人は言った。
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