渓橋
けいきょう
名詞
標準
文例 · 用例
この月二十日の修善寺の、あの大師講の時ですがね、――お宅の傍の虎渓橋正面の寺の石段の真中へ――夥多い参詣だから、上下の仕切がつきましょう。
— 泉鏡花 『半島一奇抄』 青空文庫
帰り路に虎渓橋の上でカーキ色の軍服を着た廃兵に逢った。
— 岡本綺堂 『綺堂むかし語り』 青空文庫
) 第二場おなじく桂川のほとり、虎渓橋の袂。
— 岡本綺堂 『修禅寺物語』 青空文庫
私は虎渓橋の袂に立って、桂川の水を眺めていました。
— ――明治座五月興行―― 『修禅寺物語』 青空文庫
しかし渓流が処々に山村を点綴して、白堊の土蔵あり、田舎籬落あり、時にはトンネル、時には渓橋、時には飛瀑、時には奇岩といふ風に、行くままに、進むままにさながら文人画の絵巻でも繙くやうに、次第にあらはれて来るさまは、優に天下の名山水の一つとして数ふるに足りはしないか。
— 田山花袋 『耶馬渓の一夜』 青空文庫
諏訪を出たのは宵だったが、落合川の渓橋を越えてからはほとんど山道ばかりだった。
— 空の巻 『宮本武蔵』 青空文庫
――坂道となり山陰となり渓橋となり、遠方此方の風景は迎接に遑なく、かなり長い登りだが道の疲れも忘れてしまう。
— 孔明の巻 『三国志』 青空文庫
) (二)おなじく桂川のほとり、虎溪橋の袂。
— 岡本綺堂 『修禪寺物語』 青空文庫