墨染めの衣
すみぞめのころも
名詞
標準
priest's black robe
文例 · 用例
鼠の衣裳に墨染めの衣、胸に叩き鐘を掛けている。
— 国枝史郎 『大鵬のゆくえ』 青空文庫
墨染めの衣に、笈を負い草鞋をはき、杖をついている。
— 倉田百三 『出家とその弟子』 青空文庫
その悦びがあればこそこの年まで墨染めの衣を着て貧しく暮らして来たのですからね。
— 倉田百三 『出家とその弟子』 青空文庫
人生の無常を感じる、ひたすらに墨染めの衣がなつかしいと言って来ました。
— 倉田百三 『出家とその弟子』 青空文庫
おゝこの墨染めの衣を着て、顔を赤くして、おどおどと裏口に立っていたのだ。
— 倉田百三 『出家とその弟子』 青空文庫
長年着なれた着衣と引かえに、墨染めの衣に着替えた時は、さすがに感無量の心持であった。
— 第二巻 『現代語訳 平家物語』 青空文庫
山谷越えるほどに世の中から懸け離れ、辛い話のない里はあろうとも、身から離れることのないこの心には、墨染めの衣に身を包んだとしても何ともならず、わが身を刺して死んだとしても、我が亡骸を隠す場所もない。
— 藤野古白 『人柱築島由来』 青空文庫
ツク/″\浮世の無情を悟って、このモーニングが墨染めの衣さ」「モーニングに数珠ってのは凡そ調和しない恰好だと思うんですけれど」「形は仕方がない。
— 佐々木邦 『人生正会員』 青空文庫
作例 · 標準
古典文学の中に、墨染めの衣を着て山に籠もる隠者の姿が描かれている。
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「墨染めの衣に涙が染み入る」という一節に、作者の苦悩を感じた。
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旅先で出会った老僧の墨染めの衣には、清らかな香気が漂っていた。
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