金掘り
きんほり
名詞
標準
文例 · 用例
手といつたら猫の手でも借りたい砂金掘りだに――。
— 詩集(3)小熊秀雄詩集1 『小熊秀雄全集-4』 青空文庫
コーンウォールの鉱夫金掘りに之く途中老婆または熟兎を見れば引き還す(タイロル『原始人文篇』巻一、章四)。
— 兎に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
あんまりわっちも嬉しまぎれに、とてものついでに、大老なんぞと、これからそろそろむほんと出かけて、出入りの按摩を取り立て、お医者とこしらえ、玉川上水、印旛の新田、吉野の金掘り、む性に上納、御益のおための、なんのかのとて、さまざま名をつけ、おごってみたれば、天の憎しみ、今こそ現われ、てんてこ舞いやら。
— 国枝史郎 『十二神貝十郎手柄話』 青空文庫
奴等箪笥の金掘りだってから、こんな騒ぎでもやって、金でも出させるんでやすべえ」と言ってから、「何でもいいや、早く行って押し廻すべえ」と大きな声で笑いながら、村境いの峰の方へ登って行った。
— 宮嶋資夫 『恨なき殺人』 青空文庫
「おーい」「おーい」 高いところの七兵衛と兵馬、谷の中の金掘り少年と呼び交わす。
— 白根山の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
「忠作さん、どんな人が来ます」「五十ぐらいの合羽を着た人が一人と、それから、まだ前髪のある若いお侍が一人」「ああ、それでは……」 お絹は、「忠作さん」 金掘りの少年の名は忠作というらしい。
— 白根山の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
三十 お絹の世話で、砂金掘りの忠作は、ついに異人館のボーイとして住込むことになりました。
— 不破の関の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
噂にききましたところでは、上京直前、当家に伝わる家宝の数々をイナリに納めて一応話がついたということでした」「オーカミイナリの神主が上京するようなことはありませんか」「東京の人にはあんまり縁のないイナリで、土の中の金をまもるイナリと信ぜられ、山々に金を探す金掘りの人々や、山の人々に信仰されております。
— その十七 狼大明神 『明治開化 安吾捕物』 青空文庫