水河
すいが
名詞
標準
文例 · 用例
今川橋の南より東へ延びてゐる河岸通に、主水河岸の称があるのは、此家あるがためである。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
香水河と云つたユヱ河に添つた遊歩道には、カンナや鉄線花が友禅のやうに華やかだつた。
— 林芙美子 『浮雲』 青空文庫
大きな河としては殆んど唯一の呼称たる淡水河が、河の語感によく妥当するのと同様である。
— 豊島与志雄 『台湾の姿態』 青空文庫
淡水港は淡水河の河口を港としたもので、今では全く寂れており、付近の風光のみ徒らに美しいが、この淡水の町の後ろに聳えてる丘の上に、淡水中学が建っている。
— 豊島与志雄 『台湾の姿態』 青空文庫
場所は淡水河の河口に近い、北投といふ温泉場である。
— 神西清 『少年』 青空文庫
はるか眼の下には淡水河が、強烈な陽炎に蒸されて淡く煙りながら、ゆるやかなS字をなしてうねつてゐた。
— 神西清 『少年』 青空文庫
瀬川の家は城内とはいつても、大稲※から遠くなかつたので、彼らの写生場所には淡水河の沿岸が選ばれることが多かつた。
— 神西清 『少年』 青空文庫
少年の家の前を横ぎつて、淡水河に出る広い道路があり、それを西に暫く行くと、水田を越えて、赭土色ににごつた小判形の大きな沼があつた。
— 神西清 『少年』 青空文庫