御祝い
おいわい
名詞
標準
文例 · 用例
貞造は、無事に健かに産れた児の顔を一目見ると、安心をして、貴女の七夜の御祝いに酔ったのがお残懐で、お暇を頂いて、お邸を出たんです。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
親王がた、諸大臣家からもわれもわれもとはなやかな御祝い品の来るお産屋であった。
— 若菜(上) 『源氏物語』 青空文庫
この子はいつでも「今日は御祝い」と云って入って来る。
— 夏目漱石 『硝子戸の中』 青空文庫
あすこへ御移りになった時なんか、方々様から御祝い物なんかあって、大変|御盛でしたがね。
— 夏目漱石 『硝子戸の中』 青空文庫
松本は、御前そんなにその子が好きなら御祝いの代りに上げるから、嫁に行くとき持っておいでと調戯った。
— 夏目漱石 『彼岸過迄』 青空文庫
その薬屋で売出しの日に大きな風船を揚げるんだと云うのです」「御祝いのためですか」「いえ、やはり広告のために。
— 夏目漱石 『野分』 青空文庫
わが邦でも『調味|故実』に兎は婦人懐妊ありてより誕生の百二十日の御祝い過ぐるまで忌むべしと見ゆ。
— 兎に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
それから宮中の大広間に出て、大勢の尊い役人や、この国の四方を守る四人の王様や、その家来達から、一々御祝いの言葉を受けた時の厳そかだった事。
— 夢野久作 『白髪小僧』 青空文庫