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枝先

えださき
名詞
1
標準
文例 · 用例
もう子供では無かったのだから、十年|経っても、その時の記憶はいまでもはっきりしていて、間違いは無い筈だが、私がお供えの花を剪りに、お庭のお池のほうに歩いて行って、池の岸のつつじのところに立ちどまって、ふと見ると、そのつつじの枝先に、小さい蛇がまきついていた。
太宰治 斜陽 青空文庫
すんなりと伸びた枝先にこんもりと盛り上る薄紅紫の花の房、幹の両方に平均に拡がる小さい小判形の葉。
岡本かの子 秋の七草に添へて 青空文庫
楡の木から緑の若芽が吹き出しかけ、栗の木のぬめりとする枝先からはちょうど五つに重なる葉をつけ始めたところだった。
THE YELLOW FACE 土色の顔 青空文庫
海ぞいに生えそろったアメリカ松の翠ばかりが毒々しいほど黒ずんで、目に立つばかりで、濶葉樹の類は、いつのまにか、葉を払い落とした枝先を針のように鋭く空に向けていた。
有島武郎 或る女 青空文庫
花壇らしい竹垣の中の灌木の類は枝先を地につけんばかりに吹きなびいて、枯れ葉が渦のようにばらばらと飛び回っていた。
有島武郎 或る女 青空文庫
道路の左側は林檎園になっていて、おおかた葉の散りつくした林檎の木立が、高麗垣の上にうざうざするほど枝先を空に向けて立ち連なっていた。
有島武郎 星座 青空文庫
だれかはようあかりを貸せい」 龕燈をうけとると、高くかざして枝先を照らしながら、じっとまずその位置を見しらべました。
首つり五人男 右門捕物帖 青空文庫
その桑が普通見る様に年々に根もとから伐るのでなく、幹は伸びるに任せておいて僅かに枝先を刈り取るものなので、一抱えに近い様な大きな木が畑一面に立ち並んでいるのである。
若山牧水 みなかみ紀行 青空文庫