水浸
すいしん
名詞
標準
文例 · 用例
河向ひから池までの熊笹を切開いた路はぐしよ/\に水浸しになつて歩きにくかつた。
— 寺田寅彦 『雨の上高地』 青空文庫
河向いから池までの熊笹を切開いた路はぐしょぐしょに水浸しになって歩きにくかった。
— 寺田寅彦 『雨の上高地』 青空文庫
) と、水浸しの丸太のような、脚気の足を、襖の破れ桟に、ぶくぶくと掛けている。
— 泉鏡花 『木の子説法』 青空文庫
さうしてあんな、水浸になつて、大川の中から足を出してる、そんな人間がありますものか。
— 泉鏡花 『化鳥』 青空文庫
この明で、小松原は水浸しになったほど、汗びっしょりの、我ながら萎垂れた、腰の据らぬ、へとへとになった形を認めたが、医学士はかつて一年志願兵でもあったから、武備も且つある、こんな時の頼母しさ。
— 泉鏡花 『沼夫人』 青空文庫
それを弁解するんじゃないが、田圃だの、水浸しだの、と誇大に妄想した訳ではありません。
— 泉鏡花 『沼夫人』 青空文庫
線路から眺めて水浸の田は、ここだろう。
— 泉鏡花 『沼夫人』 青空文庫
蒲団の外へは顔ばかり出していた、裾を少し動かしたが、白い指をちらりと夜具の襟へかけると、顔をかくして、「私、………」 浅緑 十二「大事ねえ大事ねえ、水浸しになっていた衣服はお前あの通だ、聞かっせえ。
— 泉鏡花 『葛飾砂子』 青空文庫