腫らす
はらす
動詞-五段-サ行動詞-他動詞
標準
to cause to swell
文例 · 用例
しぶるやつは尻を腫らすぞ」 宰領の青面獣楊志の手には、籐のムチが握られていた。
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫
また、そのような私の遊びの相手になって、私の饗応を受ける知人たちも、ただはらはらするばかりで、少しも楽しくない様子である。
— 太宰治 『父』 青空文庫
「太洋を見はらす巨きな家の中で仰向けになって寝てゐたらもしもしもしもしって云ってしきりに巡査が起してゐるんだ。
— 宮沢賢治 『『春と修羅』補遺』 青空文庫
」 お神はそう言って涙を拭いたが、昏睡中熱に浮かされた銀子は、しばしば呪いの譫言を口走り、春次や福太郎が傍ではらはらするような、日常|肚に畳んでおいたお神への不満や憤りを曝け出したりしたので、九分九厘まで駄目となったこの際に、心残りのないように、恩怨に清算をつけるのだった。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
栄蔵思ひのお祖母さんや、お母さんがはらはらするのも構はずに。
— 新美南吉 『良寛物語 手毬と鉢の子』 青空文庫
……それをさ、民さんだの、お前はんだのって……私は聞いていてはらはらするわ、お気を注けなさいなね。
— 泉鏡花 『吉原新話』 青空文庫
よそ目にもはらはらするようなそこらの日本の子守りと比べて、このシナ婦人のほうに信用のあるのはもっともである。
— 寺田寅彦 『軽井沢』 青空文庫
下に居て、そこへ、茶盆を直した処、俯向いた襟足が、すっきりと、髪の濃いのに、青貝摺の櫛が晃めく、鬢も撫つけたらしいが、まだ、はらはらする、帯はお太鼓にきちんと極まった、小取廻しの姿の好さ。
— 泉鏡花 『星女郎』 青空文庫
作例 · 標準
蚊に刺されたところが、みるみる赤く腫らしてしまった。
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