傅く
かしずく異読 かしづく
動詞-五段-カ行動詞-自動詞
標準
to wait upon
文例 · 用例
無心の蛻すらかくのごとくだから、活きた蛇が穴中に曲りその腹の麟板が多処に鈎り着き居るを引き出すは難事と見え、『和漢三才図会』に、穴に入る蛇は、力士その尾を捉えて引くも出ず、煙草脂を傅くれば出づ。
— 蛇に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
此故に縦令おしろいの広告が全紙面を填むとも、粉白を傅くるに意なきものがこれを咎めようとはせぬのである。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
そして太助夫婦は十数年来の天野の腹心の家来で(太助はもと会社の小使、お芳はもと高輪の方の邸の女中であった)外部へは協力して冬子をかばっていたが、同じ協力の力は、「御新造様、御新造様」と礼儀と親愛をもって傅く裏に、絶えず「天野の代り」となって厳しい監視と干渉を固持するのである。
— 地に潜むもの 『地上』 青空文庫
私は介山居士が千年樫の下に草庵を結んでいて、傅く一人の弟子が私であったなら、どんなにいいだろうと思った。
— 小山清 『西隣塾記』 青空文庫
細君は珍しいおとなしい女で、口喧ましい夫にかしずく様はむしろ人の同情をひくくらいで、ついぞ近所なぞで愚痴をこぼした事もない。
— 寺田寅彦 『イタリア人』 青空文庫
伏姫にかしずく八房のようでもあった。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
青扇が日頃、へんな自矜の怠惰にふけっているのを真似て、この女も、なにかしら特異な才能のある夫にかしずくことの苦労をそれとなく誇っているのにちがいないと思ったのである。
— 太宰治 『彼は昔の彼ならず』 青空文庫
呉江の邑丞鞏徳、蘇州府の命を以て史彬が家に至り、官を奪い、且曰く、聞く君が家|建文皇帝をかしずくと。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
作例 · 標準
彼は病気の妻をかいがいしく傅いた。
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若い頃は、祖母に傅いて育ったと聞いている。
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王女は多くの召使に傅かれて暮らしていた。
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彼は母親に傅くように、細やかな気配りを見せた。
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