心を砕く
こころをくだく
表現動詞-五段-カ行
標準
to take great pains
文例 · 用例
男滝の方はうらはらで、石を砕き、地を貫く勢、堂々たる有様じゃ、これが二つ件の巌に当って左右に分れて二筋となって落ちるのが身に浸みて、女滝の心を砕く姿は、男の膝に取ついて美女が泣いて身を震わすようで、岸に居てさえ体がわななく、肉が跳る。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
男瀧の方はうらはらで、石を砕き、地を貫く勢、堂々たる有様ぢや、之が二つ件の巌に当つて左右に分れて二|筋となつて落ちるのが身に浸みて、女瀧の心を砕く姿は、男の膝に取ついて美女が泣いて身を震はすやうで、岸に居てさへ体がわなゝく、肉が跳る。
— 泉鏡太郎 『高野聖』 青空文庫
功徳の道に心を砕く者が何故もつと早く申し出なかつたか。
— 牧野信一 『闘戦勝仏』 青空文庫
米屋の商売も、全くこれ迄とはちがったものになりかかっている最中のことだから、出る前の話もいろいろと心を砕くわけだろう。
— 宮本百合子 『今日の耳目』 青空文庫
女で戸主と云えば家つきの娘というわけになって、結婚の問題では千々に心を砕く有様である。
— 宮本百合子 『今日の耳目』 青空文庫
この事は是非一つ君の御尽力を願うから君が一つ大原君に説いて婚礼延期の事を取計ってくれ給え」と、兄は妹のために心を砕く。
— 秋の巻 『食道楽』 青空文庫
こんなをかしな話はないので、それよりも、ほんとは、どうしたら感謝の気持が十分に伝へられるだらうかと心を砕くべきでせう。
— ――力としての文化 第二話 『日本文化の特質』 青空文庫
元来、そんなことに心を砕くよりも、誠意を籠めて礼を云へば、それが相手に通じる筈なのです。
— ――力としての文化 第二話 『日本文化の特質』 青空文庫
作例 · 標準
部長は部下たちが働きやすい環境を作るために、日々心を砕いている。
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最高の舞台を作り上げるため、演出家は細部に至るまで心を砕いた。
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遠方から来るゲストを精一杯もてなそうと、彼女は料理の献立に心を砕いている。
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標準
to be concerned
作例 · 標準
連絡の取れない娘の身を案じ、母親は心を砕く思いで夜を明かした。
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彼は友人が抱えている深刻な悩みを聞き、自分のことのように心を砕いている。
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被災地の復興が少しでも早く進むようにと、多くの人々が心を砕いている。
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