諸口
しょくち
名詞
標準
sundries
文例 · 用例
だが恐らく彼女の良人は結核がイヤなのであろう、既つて一度もここに尋ねては来なかった――と、も一人女学校を出たばかりだという諸口君江の四人であった。
— ――肺病の唄―― 『※の囁き』 青空文庫
「どして……」「どうかなさったの――」 諸口さんは、心配気に訊いた。
— ――肺病の唄―― 『※の囁き』 青空文庫
諸口さんはそれについて何かいやあな気持を感じているらしく、そんな素振りを私も感じないではないけれど、私は、(人のことなんか――) とわざと知らん顔をしていた、というのはお察しの通り私は諸口さんが好きであったのだ。
— ――肺病の唄―― 『※の囁き』 青空文庫
で、青木――丘子のコンビがハッキリすればするほど……私もねたましいとは思いながら……それでも却ってあとに残った私と諸口さんの二人が接近するであろう、と、いかにも肺病患者らしい卑劣な利己的な感情を、どこか心の隅にもっていたからである。
— ――肺病の唄―― 『※の囁き』 青空文庫
その話は結局私の考えていたように、青木と丘子とが冗談まじりで話合っているのを、私と諸口さんが時々ぽつぽつと受答えする程度であった。
— ――肺病の唄―― 『※の囁き』 青空文庫
諸口さんは女学校を出たばかりというから十八九であろうか、花模様の単衣物に、寝たり起きたりするために兵古帯を胸高に締めているのが、いかにも生々しく見え、その可愛いい唇は喀血のあとのように、鮮やかに濡れていて眼は大きな黒眼をもち、その上いかにも腺病質らしい長い睫毛を持っていた。
— ――肺病の唄―― 『※の囁き』 青空文庫
諸口さんの嫋々とした、いってみれば古典的|静謐の美に対して、マダム丘子のそれは烈々としてすべてを焼きつくす情獄の美鬼を思わせるものであった。
— ――肺病の唄―― 『※の囁き』 青空文庫
そして私は、前いったように、諸口さんの方から自分に接近して来るのを、巣を張った蜘蛛のように、ジーッと、そのくせ表べは知らん顔をして待っていたのであった……。
— ――肺病の唄―― 『※の囁き』 青空文庫
ウィキペディア曖昧さ回避
諸口(しょくち、もろくち、もろぐち) 会計用語(しょくち) 簿記で、仕訳の時に二つ以上の勘定科目にわたっていること。その科目の表記。 日本の地名(もろくち) 諸口 (大阪市) - 大阪府大阪市鶴見区の地名。 日本人の姓(もろくち、もろぐち) 諸口あきら - 日本のタレント、ラジオパーソナリティ、歌手、俳優 諸口十九 - 日本の俳優 諸口正巳 - 日本の作家
出典: 諸口 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0