舎塾
しゃじゅく
名詞
標準
文例 · 用例
萩の舎のまわりには、一葉の小説勉強のために、師として適当な人選をしてやるだけの親切な人がなかったばかりでなく、萩の舎塾という存在そのものが、当時の若々しく激しいヨーロッパ文学の影響をうけた日本の小説界の動きに対して、全く圏外にある上流紳士、令嬢たちの嗜み余技の中心として安住していたことが察せられる。
— 宮本百合子 『婦人と文学』 青空文庫
父の熊川舎塾監時代 父が姫路の元塩町にあった熊川舎に迎えられて塾監になっていたころが、母としても最も盛んなときであった。
— 柳田国男 『故郷七十年』 青空文庫
一葉の※後、邦子さんは亡き姉の遺稿を整理する傍ら、一葉がまだ中島歌子の萩の舍塾で歌の手ほどきを受けてゐた時分の、詠草や手紙の下書き、日記や小遣帳、大音寺前時代の仕入帳などを丹念に整理して、桐の箱に收めて藏つておいた。
— 伊庭心猿 『緑雨と一葉』 青空文庫