張り見世
はりみせ
名詞動詞-サ変
標準
displaying prostitutes behind a grille
文例 · 用例
十分のちには、清三の姿は張り見世にごてごてと白粉をつけて、赤いものずくめの衣服で飾りたてた女の格子の前に立っていた。
— 田山花袋 『田舎教師』 青空文庫
そのくせ、気にいった女のいる張り見世の前は注意した。
— 田山花袋 『田舎教師』 青空文庫
張り見世の女郎の眼がみんなこっちに注がれた。
— 田山花袋 『田舎教師』 青空文庫
一度は村の見知り越しの若者の横顔を張り見世の前でちらと見た。
— 田山花袋 『田舎教師』 青空文庫
「お前は何處に潜つて居たんだ」「あつしは北の國で、歌舞の菩薩の張り見世を一と廻り拜んで、向柳原へ歸つて寢てしまひましたよ。
— 月待ち 『錢形平次捕物控』 青空文庫
『矢張り見世物興行に関係していらっしゃいますか?
— 佐々木邦 『髪の毛』 青空文庫
これから直ぐ正燈寺へのして、刷毛序に仲町を覗きたいくらゐのもので」「馬鹿なことを言へ、御用をどうするんだ」「へツへツ、それは冗談ですが、近ごろ谷中にも張り見世が出來たといふ騷ぎですよ。
— 美少年國 『錢形平次捕物控』 青空文庫
八五郎が谷中にも張り見世と言つたのは、この上もない適切な言葉で、お舟、お小夜、お玉の三人娘が、赤|前垂の赤|襷、それを片はづしに、貫入の入つたやうな厚化粧、此處を先途と、地獄の三丁目まで屆きさうな嬌聲を發するのです。
— 美少年國 『錢形平次捕物控』 青空文庫
作例 · 標準
江戸時代の遊廓では、華やかな張り見世が客を誘った。
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彼女は、歴史小説の中で張り見世の様子が詳細に描かれているのを読んだ。
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現代社会では考えられないような、昔の張り見世の慣習に驚いた。
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