赤顔
あかがお
名詞
標準
文例 · 用例
大夫の赤顔が、座の右左に焚いてある炬火を照り反して、燃えるようである。
— 森鴎外 『山椒大夫』 青空文庫
会々宗徒の部将有江|休意、黒髪赤顔眼光人を射る六尺の長身を躍して至った。
— 菊池寛 『島原の乱』 青空文庫
「こちらは私の友人の岡田君です」「申し遅れまして」と五十|恰好の赤顔にでっぷりと肥った紳士は丁寧に礼をしながら、「私は下村でございます」「私は佐瀬でございます」三十を少し越したかと思われる頭髪を綺麗に別けた、色白の背の高い紳士は云った。
— 甲賀三郎 『真珠塔の秘密』 青空文庫
肥満つた赤顔の主人は御人好で、にこにこし乍ら僕が行く度に外套を脱がせたり着せたりする。
— 與謝野寛、與謝野晶子 『巴里より』 青空文庫
赤顔を除き、半臂を脱捨て、侍女の薙刀を奪ひ、大口を穿きしまま小脇にかいこみたる形は、四天王但馬の妻と見えたり。
— 三木竹二 『両座の「山門」評』 青空文庫
「然しジヨルジ王の赤顔の招牌は、まだ彼処に掛けてある。
— RIP VAN WINKLE. EINE NACHGELASSENE SCHRIFT VON DIETRICH KNICKERBOCKER. 『新浦島』 青空文庫