涛
とう
名詞
標準
文例 · 用例
そこには低い崖があり崖の脚には多分は涛で削られたらしい小さな洞があったのだ。
— 宮沢賢治 『楢ノ木大学士の野宿』 青空文庫
ずうっと向うで一列涛が鳴るばかり。
— 宮沢賢治 『楢ノ木大学士の野宿』 青空文庫
闇の向うで涛がぼとぼと鳴るばかり鳥も啼かなきゃ洞をのぞきに人も来ず、と。
— 宮沢賢治 『楢ノ木大学士の野宿』 青空文庫
涛がすっかりしずまっていた。
— 宮沢賢治 『楢ノ木大学士の野宿』 青空文庫
たしかにさっきまで寄せて吠えて砕けていた涛がいつかすっかりしずまっていた。
— 宮沢賢治 『楢ノ木大学士の野宿』 青空文庫
その足跡さへずんずんたどって遁げてさえ行くならもう直きに汀に涛も打って来るし空も赤くはなくなるし足あとももう泥に食い込まない堅い頁岩の上を行く。
— 宮沢賢治 『楢ノ木大学士の野宿』 青空文庫
外ではたしかに涛の音「なあんだ。
— 宮沢賢治 『楢ノ木大学士の野宿』 青空文庫
ただ波涛の響うつ暗さ。
— 北原白秋 『第二邪宗門』 青空文庫