歌意
かい
名詞頻度ランク #2857 · 青空 2 例
標準
meaning of a song
文例 · 用例
歌意は歌詞と共に、能楽の気品情操を一歩も出でない古風なもので月並と云えば、それまでであるが、翁はそれを短冊に自筆して人に与えるのがなかなかの楽みであったらしい。
— 夢野久作 『梅津只圓翁伝』 青空文庫
掬ぶ手の 雫に濁る山の井の あかでも 人にわかれぬるかな(貫之――古今巻八)掬ぶ手の 石間をせばみ 奥山のいはがき清水 あかずもあるかな(人麻呂――万葉とあるが、実は、古今六帖)貫之の歌は人麻呂に対して、既に一種の本歌意識を持つて居たらしい。
— 後期王朝文学史 『女房文学から隠者文学へ』 青空文庫
以上三首に共通する、作歌意識の状態は、現代では既に、私達の詩感には殆んど散文的なものとしてしか受取りがたく思はれる。
— 三好達治 『万葉集の恋歌に就て』 青空文庫
街の片側は翳り、片側は日射しをうけて、あつたかいけざやかにもわびしい秋の午前です。
— 中原中也 『死別の翌日』 青空文庫
なれは喜ぶなが影の、すがたの海に跳び入りて、眼に腕にかい抱き、それな固有のざはめきに、なれがこゝろはなごむなり、抑へがたなきはた荒き、浪の歎きのかの響き もはや眺めてはゐられなくなつた、跳び込んで、眼に腕にかい抱き、それな固有のざわめきに、なれがこころはなごむのだ。
— ――人と海―― 『海の詩』 青空文庫
これは何も何方に近いから良いとか悪いとかいふのではなくて、尠くとも一般からは却て短歌より発展して出来たものとされてゐる新短歌が却てその精神に於て俳句に近いといふことを注意してみたかつたまでである。
— 中原中也 『新短歌に就いて』 青空文庫
講述する耕作法その物は、かいさ詰らぬものであるが、農学士は心理的には、甚だ発達してゐて、聴いてる方では、耕作法としては何が何やら分らぬ乍ら、なんだか好いことを教へて呉れつゝあるやうに思はれてならないといふ場合である。
— 中原中也 『心理的と個性的』 青空文庫
Bはまたそれを感ずるから、「君等の考へてることは違ふ」とかなんとかいふ、とまれ形勢は悪くなるから、それ聴く方は漸く面倒臭がりだすから、尚も云はうとすれば声は次第に金切声になるとか、怒りつぽくなるとする。
— 中原中也 『心理的と個性的』 青空文庫
標準
meaning of a tanka