金風
きんぷう
名詞
標準
文例 · 用例
この家で、一ばんはじめに書いた小説は、黄金風景といふ十枚たらずの短篇であつた。
— 太宰治 『當選の日』 青空文庫
讀んでしまつてから、「黄金風景つて、どんな小説なんですか?
— 太宰治 『當選の日』 青空文庫
いわんやまたこの時金風|淅々として天に亮々たる琴声を聞き、細雨|霏々として袂に滴々たる翠露のかかるをや。
— 幸田露伴 『突貫紀行』 青空文庫
さてまた団子坂の景況は、例の招牌から釣込む植木屋は家々の招きの旗幟を翩翻と金風に飄し、木戸々々で客を呼ぶ声はかれこれからみ合て乱合て、入我我入でメッチャラコ、唯|逆上ッた木戸番の口だらけにした面が見える而已で、何時見ても変ッた事もなし。
— 二葉亭四迷 『浮雲』 青空文庫
或る日|長井金風さんに会って問うと、長井さんがいった。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫
またこの学統について、長井金風さんは篁※の前に井上蘭台と井上|金峨とを加えなくてはならぬといっている。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫
長井金風さんの言に拠るに、羽嶽の師は野上陳令、陳令の師は山本|北山だそうである。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫
長井金風さんの言に拠れば、曾て揚上善の大素経を獲て、自ら宝素と号したのださうである。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫