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取り分けて

とりわけて
副詞
1
標準
especially
文例 · 用例
それが今夜のお徳に取り分けて侘しくきこえて、洗いざらしの単衣の襟がなんだか薄ら寒く感じられた。
むらさき鯉 半七捕物帳 青空文庫
取り分けて母のおちかは、自分が娘を絞め殺して置いて、わざと家を留守にしていたのではないかという疑いをうけて、そのなかでも一番厳重に吟味されたが、おちかは全くなんにも知らないと云い張った。
帯取りの池 半七捕物帳 青空文庫
取り分けて久次郎は美しい行者を尊崇した。
女行者 半七捕物帳 青空文庫
下男の吉蔵は、まだ夜明け前の広い台所の真中へ三四枚の藁筵をひいて、近所の四五人の倔強の若者等と大釜の湯を取り分けて※た真赤な番茶を、前の夜から焚いて用意して置いた麦飯を、大きな茶碗に山盛りにした上からかけては、黄色な沢庵などを忙しく箸で挟み乍ら、何杯も何杯も代えるのであった。
岡本かの子 かやの生立 青空文庫
きょうは取り分けて寒い日であるのに、達者にまかせて老人が早朝から若い者どもと一緒になって立ち働いた為に、こんな異変をひき起こしたのであるが、さのみ心配することはない。
岡本綺堂 影を踏まれた女 青空文庫
ここらは取り分けて霜が多いと見えて、高い堤の枯れ草は雪に埋められたように真っ白に伏して、どこやらで狐の啼く声がきこえた。
朝顔屋敷 半七捕物帳 青空文庫
母親に逢つたお玉の喜び娘の出世を喜ぶ母親の喜び此様な美しいお后を見つけた皇太子の喜び、王様御夫婦の喜び、取り分けても世にも珍らしい金銀の繭を見た人々の驚きそれやこれやで世界は喜びと驚きに満ち/\たかと思はれました。
夢野久作 金銀の衣裳 青空文庫
が、取り分けて予の心を動かしたのは、その側に立つて歌だけを唄ふ四人の謳者の極めて眞面目な顏であつた。
木下杢太郎 海郷風物記 青空文庫
作例 · 標準
今年の夏は取り分けて暑さが厳しく、熱中症で運ばれる人が後を絶たない。
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会議は紛糾したが、取り分けて若手社員からは鋭い意見が次々と出された。
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「今日は取り分けて顔色が悪いようだが、大丈夫か?」と上司に心配された。
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取り分けて(とりわけて) — 幻辞.com