丸損
まるぞん
名詞
標準
total loss
文例 · 用例
引揚げ操作は難業で、悪く行けば投資金丸損とされているのだ。
— 織田作之助 『俗臭』 青空文庫
つまり、一年に百万乃至百五十万円の費用をかけて、丸損したところで、僕の家産の傾く憂は更にないわけです。
— 渡辺温 『十年後の映画界』 青空文庫
しかしこの事を心得た百姓は、その巣を掘って穀を過分に得、またその肉を常翫するから満更丸損にならぬ。
— 鼠に関する民俗と信念 『十二支考』 青空文庫
それでは俺が丸損だ」「それでいいのだ。
— 国枝史郎 『神州纐纈城』 青空文庫
困っちまって、三井の瀬古ニューヨーク支店長に訳をお話して、やっと丸損をしないですみましたが、そんなに浮世離れのした、学者肌の人でした。
— 三浦環 『お蝶夫人』 青空文庫
これで、今朝、顔色のわるいカーキ服の男から三百円で買い取った品物をなくして、三百円丸損となってしまったぞと、大いに恨めしく思った。
— 海野十三 『鞄らしくない鞄』 青空文庫
無性に苛々するばかりで、これといふ理窟で言へないことではあつたが、だいいち貸した五百円といふものをそつくり丸損したやうな、苛立たしさが消えないのだ。
— ――夢と知性―― 『吹雪物語』 青空文庫
※蜂とらずの丸損役が俺様だ」「僕は踊りがきらひなのです」 他巳吉は暫く無言であつた。
— ――夢と知性―― 『吹雪物語』 青空文庫
作例 · 標準
「株の暴落で、結局元本をすべて失う丸損になってしまったよ」
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せっかく仕入れた生鮮食品がすべて腐ってしまい、店としては丸損だ。
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「うわあ、全財産を賭けて外すなんて、まさに丸損じゃないか」
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