那山
那山
名詞
標準
文例 · 用例
槍ヶ岳以北は、見えなかったが、木曾駒ヶ岳は、雪の荒縞を着ながらも、その膚の碧は、透き通るように柔らかだ、恵那山もその脈の南に当って、雄大に聳えている。
— 小島烏水 『白峰山脈縦断記』 青空文庫
夕暗に聳える恵那山は真っ白に雪を被っていた。
— 葉山嘉樹 『セメント樽の中の手紙』 青空文庫
そして今、十数年後、木曽駒ヶ岳、恵那山などの山によって距てられる、天龍河畔の鉄道工事場で、今度は叔母からの通信で、兄が朝鮮で死んだ、ということを知ったのである。
— ――生きる為に―― 『山谿に生くる人々』 青空文庫
山の中とは言いながら、広い空は恵那山のふもとの方にひらけて、美濃の平野を望むことのできるような位置にもある。
— 第一部上 『夜明け前』 青空文庫
毎年旧暦の三月に、恵那山脈の雪も溶けはじめるころになると、にわかに人の往来も多い。
— 第一部上 『夜明け前』 青空文庫
古い歴史のある御坂越をも、ここから恵那山脈の方に望むことができる。
— 第一部上 『夜明け前』 青空文庫
その御坂越から幾つかの谷を隔てた恵那山のすその方には、霧が原の高原もひらけていて、そこにはまた古代の牧場の跡が遠くかすかに光っている。
— 第一部上 『夜明け前』 青空文庫
もはや恵那山へは雪が来た。
— 第一部上 『夜明け前』 青空文庫