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雪間

ゆきま
名詞
1
標準
break in the snow
文例 · 用例
――実は小松からここに流れる桟川で以前――雪間の白鷺を、船で射た友だちがあって、……いままですらりと立って遊んでいたのが、弾丸の響と一所に姿が横に消えると、颯と血が流れたという……話を聞いた事があって、それ一羽、私には他人の鷺でさえ、お澄さんのような女が殺されでもしたように、悚然として震え上った。
泉鏡花 鷭狩 青空文庫
「払ひけるしるしも有りて見ゆるかな雪間をわけて出づる泉の」と、道長か倫子か知らぬがお歌を賜わった。
幸田露伴 連環記 青空文庫
玉なめらかに、きめ細かに、白妙なる、乳首の深秘は、幽に雪間の菫を装い、牡丹冷やかにくずれたのは、その腹帯の結びめを、伏目に一目、きりきりと解きかけつつ、「畜生……」 と云った、女の声とともに、谺が冴えて、銃が響いた。
泉鏡花 神鷺之巻 青空文庫
」「きれいだな、眉毛を一つ剃った痕か、雪間の若菜……とでも言っていないと――父がなくなって帰ったけれど、私が一度無理に東京へ出ていた留守です。
泉鏡花 縷紅新草 青空文庫
長い間を雪に埋もれて、郷里を憧れ、春の陽光を待ちわびている孤独な人達が、そろそろ雪が消えて、斑らに地肌が見えかけて来た時、雪間がくれに福寿草の咲いているのを見たら、どんなによろこぶことでしょう。
佐左木俊郎 季節の植物帳 青空文庫
いつも脚のすっとした、ご存じの楚蟹の方ですから、何でも茨を買って帰って――時々話して聞かせます――一寸幅の、ブツ切で、雪間の紅梅という身どころを噛ろうと、家内と徒党をして買ったのですが、年長者に対する礼だか、離すまいという喰心坊だか、分りません。
泉鏡花 菊あわせ 青空文庫
」 小指の反った白魚の目は、紅い指環にうつして、消えそうな身を三口ばかり、歯に触りそうにもないのを、あんぐとうけて、むしゃむしゃと噛んだと思うと――どたりとそのすんなりした背に崩込んで、空色地に雪間の花を染模様の帯のお太鼓と、梅が香も床しい細りした襟脚の中へ、やたらに顔を押込んで、ぐたりとなった。
泉鏡花 卵塔場の天女 青空文庫
雪深き深山のみちは晴れずともなほふみ通へ跡たえずして 乳母も泣きながら、雪間なき吉野の山をたづねても心の通ふ跡絶えめやは と慰めるのであった。
薄雲 源氏物語 青空文庫
作例 · 標準
雪解けが進み、雪間が大きくなってきた。
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雪間から、かすかに地面が見えていた。
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雪解け水が、雪間を伝って川へと流れ込んでいた。
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