前夫
ぜんぷ異読 せんぷ
名詞多音語
標準
former husband
文例 · 用例
爰に於て其の隱し終すべきにあらざるを知つて、衝と膝を支いて、前夫の飛脚の手を取つて曳出すとともに、夫の足許に跪いて、哀求す。
— 泉鏡太郎 『みつ柏』 青空文庫
其処で疵だらけに成つて漸々出て来た処が、此の取着きで、以前夫婦づれで散歩に出た場所とは、全然方角が違う、――御存じの通り、温泉は左右へ見上げるやうな山を控へた、ドン底から湧きます。
— 泉鏡太郎 『神鑿』 青空文庫
前何々夫人が、これも新らしい妻を携えた前夫に自分の携えた新らしい夫を紹介して居る。
— 岡本かの子 『ドーヴィル物語』 青空文庫
しかし、兎に角どうにか頑張り通して生延びた彼は、翌年、ファニイの・前夫との離婚成立を待って漸く結婚した。
— 中島敦 『光と風と夢』 青空文庫
というのも北海道の結婚生活時代に、前夫の松川と連帯になっている債務が、ここまで追いかけて来て、庸三の不在中、彼の卓子などをも書き入れて差し押えられたからで、それを釈くのに少し手間がかかったが、それも春日の事務所にいる若い弁護士に委せてあった。
— 徳田秋声 『仮装人物』 青空文庫
子供たちをも以前と同じように大事がって育てていたから、前夫人の心は良人からまったく離れず唯一の頼みにもしていた。
— 真木柱 『源氏物語』 青空文庫
もう前夫人は断然離別してしまって尚侍が唯一の夫人であった。
— 若菜(下) 『源氏物語』 青空文庫
左大将の前夫人は今も病的な、陰気な暮らしを続けて、若い貴女のために朗らかな雰囲気を作ろうとする努力もしてくれないために、姫君は寂しがって、人づてに聞く継母の生活ぶりにあこがれを持っていた。
— 若菜(下) 『源氏物語』 青空文庫
作例 · 標準
彼女は前夫とは離婚後も良い関係を築いている。
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前夫との間に生まれた子供は、今ではすっかり大きくなった。
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彼は私の友人の前夫で、偶然街で再会した。
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