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弥勒

みろく
名詞
1
標準
Maitreya (Bodhisattva)
文例 · 用例
本来を云えば弥陀なり弥勒なり釈迦なりを頼んで、何かムニャムニャを唱えて、そして自分一人極楽世界へ転居して涼しい顔をしようと云うのは、随分虫のいいことで、世の諺に謂う「雪隠で饅頭を食う」料簡、汚い、けちなことである。
幸田露伴 連環記 青空文庫
巣鴨辺に弥勒の出世を待っている、真宗大学の寄宿舎に似て、余り世帯気がありそうもない処は、大に胸襟を開いてしかるべく、勝手に見て取った。
泉鏡花 春昼 青空文庫
西日して潮満つるまの夕干潟営み長く蟹ぞつぶやく夕凪の干潟まぶしみ生貝や弥勒むく子の額髪にして西日には蟶むきて居るならし後姿気ぶかき四五の女童女童や我は思へば額髪のかぐろき瞳|此方見あげつ潮くさき突堤に沁むる夏西日音あわて落つるむつごろ影あり註、沖端にては突堤をうろこと云ふ。
北原白秋 夢殿 青空文庫
顔面中央の一肉団……本来不動、無表現の鼻柱はかくしてその人の個性、性格、人格を表明すると共に、父母未生以前の因果、弥勒の出世以後の因縁までも同時に眼の前に結び止めて、輪廻転生のあらたかさをさながらに拝ませているのであります。
夢野久作 鼻の表現 青空文庫
弥勒院の野には忽ち人馬の馳せかう音、豆を煎る銃声、剣戟の響が天地をゆるがした。
菊池寛 碧蹄館の戦 青空文庫
道二つに岐れて左の方に入れば、頻都廬、賽河原、地蔵尊、見る目、利天などいうあり、天人石あり、弥勒仏あり。
幸田露伴 知々夫紀行 青空文庫
玄宗と楊貴妃の七月七日の長生殿の誓いは実現されない空想であったが、五十六億七千万年後の弥勒菩薩出現の世までも変わらぬ誓いを源氏はしたのである。
夕顔 源氏物語 青空文庫
仏典にはこれを一女の故を以て十八|※(今の計え方で百八十億)の大衆を殺した喧嘩ばかり書いた詰まらぬ物と貶し、『六度集経』にも羅摩を釈尊、私陀をその妻|瞿夷、ハヌマンの本尊帝釈を釈尊の後釜に坐るべき未来の仏|弥勒としながら羅摩、私陀等の名を一切抹殺して単に大国王、その妃などといい居る。
猴に関する伝説 十二支考 青空文庫
作例 · 標準
奈良の広隆寺には、美しい弥勒菩薩半跏像が安置されている。
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弥勒は、釈迦の入滅後56億7千万年後にこの世に現れる仏とされている。
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古代の人々は、弥勒の世の到来を心待ちにしていた。
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