家々
いえいえ
名詞頻度ランク #20840 · 青空 1854 例
標準
each house
文例 · 用例
湾も、港市――その家々も、たゞ一様にドス黒く見えてゐる。
— ――世の母びと達に捧ぐ―― 『一つの境涯』 青空文庫
そのまちには、よく似た路地が蜘蛛の巣のように四通八達していて、路地の両側の家々の、一尺に二尺くらいの小窓小窓でわかい女の顔が花やかに笑っているのであって、このまちへ一歩踏みこむと肩の重みがすっと抜け、ひとはおのれの一切の姿勢を忘却し、逃げ了せた罪人のように美しく落ちつきはらって一夜をすごす。
— 太宰治 『ダス・ゲマイネ』 青空文庫
道路に落ちる家々の軒の日影が、くつきり黒い。
— 太宰治 『九月十月十一月』 青空文庫
家々の軒先に、魚の干物でも乾してあるのだろう。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
夏祭の日には、家々の軒に、あやめや、菖蒲や、百合などの草花を挿して置くので、それが雨に濡れて茂り、町中が忽ち青々たる草原のようになってしまう。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
家々の軒には干魚がかけて乾してあり、薄ら日和の日を、秋風が寂しく吹いているのである。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
暖簾をかけた質屋の店も、既に戸を閉めてしまったので、万象|寂として声なく、冬の寂寞とした闇の中で、孤独の寒さにふるえながら、小さな家々が眠っている。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
家々の軒先には、台所のガラクタ道具が並べてある。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
作例 · 標準
夕暮れ時、家々に明かりが灯り始める光景は、どこか懐かしさを感じさせる。
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配達員は手際よく、家々のポストにチラシを投げ込んでいった。
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坂道に沿って立ち並ぶ家々の窓からは、瀬戸内海の穏やかな海原が一望できる。
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正月を控え、家々の門口には立派な門松が飾られていた。
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