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径五

けいご
名詞
1
標準
文例 · 用例
十年ほど前、(私も、としをとつたものだ)沼津の海浜の宿で一夏を送つた事があつたけれども、あの時、あの浜に、甲羅の直径五尺ちかい海亀があがつたといつて、漁師たちが騒いで、私もたしかにこの眼で見た。
太宰治 お伽草紙 青空文庫
径五寸ほどの真紅の薔薇の花を、鯖に似た細長い五匹の魚が尖ったくちばしで四方からつついている模様であった。
太宰治 ロマネスク 青空文庫
「ちょっと、坐ろう」 高志は、すこしくだった斜面にある、直径五〇センチほどの、まだ新しい切株に腰をおろした。
第2章 メリーゴーラウンド、1967年 45回転の夏 青空文庫
┌餅屋の餅│直径五寸位└色やゝ黒く十月三日 雨―曇。
種田山頭火 一草庵日記 青空文庫
それは、直径五寸ばかりの鉢型をしたもので、堆状の火山型をした残蝋が鉄芯の受金を火口底のようにして盛り上っている。
小栗虫太郎 聖アレキセイ寺院の惨劇 青空文庫
更にあらためると、女の胸には直径五、六寸の鏡が載せてあって、その光りは人の毛髪を射るようにも見えた。
池北偶談 中国怪奇小説集 青空文庫
『近江輿地誌略』十一には、秀郷自分この鐘を鋳て三井に寄附せりとし、この鐘に径五寸ばかりの円き瑕あり、土俗いわく、この鐘を鋳る時、一女鏡を寄附して鋳物師に与う、しかれども、心|私かに惜しんだので、その鏡の形に瑕生じたと。
田原藤太竜宮入りの話 十二支考 青空文庫
否、そればかりではない、それから大凡十間ばかり離れたところには、新しい一箇の赤塗の大きな喞筒が据ゑられてあつて、それから出て居る一箇のヅックの管は後の尾谷の渓流に通じ、二箇の径五寸ばかりの管は大空に向つて烈しい音を立てながら、盛んに迸出して居るのを認めた。
田山花袋 重右衛門の最後 青空文庫