口ずから
くちずから
副詞
標準
directly (from someone's mouth)
文例 · 用例
けれどもこの事柄は私の口ずから申し出ないと落ち着かない種類のものと信じますから、私は東京から出て来ました。
— 有島武郎 『小作人への告別』 青空文庫
」…… あの、船で手を取って、あわれ、生命掛けた恋人の、口ずから、切めて、最愛い、と云って欲い、可哀相とだけも聞かし給え。
— 泉鏡花 『浮舟』 青空文庫
母が世の常の母であり、わたくしが以前のわたくしなら、むろんこう告白して、父|歿き後は親一人子一人である母に向って理解されないまでも自分の口ずから訣別の印をしましたことでしょう。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
村重平然として、口ずから喰ったと云うが、後で考えればひどい事をする奴だと思ったに違いない。
— 菊池寛 『山崎合戦』 青空文庫
大木の声に接し大木の口ずからの話しでなければ、真に腹にしみないのだ。
— 伊藤左千夫 『廃める』 青空文庫
源氏はうらやましくて、昔は陛下が愛子としてよく藤壺の御簾の中へ自分をお入れになり、今日のように取り次ぎが中に立つ話ではなしに、宮口ずからのお話が伺えたものであると思うと、今の宮が恨めしかった。
— 紅葉賀 『源氏物語』 青空文庫
あさみにや人は下り立つわが方は身もそぼつまで深きこひぢをこの返事を口ずから申さないで、筆をかりてしますことはどれほど苦痛なことだかしれません。
— 葵 『源氏物語』 青空文庫
伊勢人の波の上漕ぐ小船にもうきめは刈らで乗らましものをあまがつむ歎きの中にしほたれて何時まで須磨の浦に眺めんいつ口ずからお話ができるであろうと思っては毎日同じように悲しんでおります。
— 須磨 『源氏物語』 青空文庫
作例 · 標準
王様は口ずから、功績のあった若い騎士に対して褒賞の言葉を授けた。
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恩師の口ずから合格の知らせを聞いた瞬間、私は嬉しさのあまり涙が止まらなかった。
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祖母が口ずから語ってくれた古い昔話は、今でも私の心に深く刻まれている。
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