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渋団扇

しぶうちわ
名詞
1
標準
fan varnished with persimmon juice
文例 · 用例
夏の暑い盛りだと下帯一つの丸裸で晩酌の膳の前にあぐらをかいて、渋団扇で蚊を追いながら実にうまそうに杯をなめては子供等を相手にして色々の話をするのが楽しみであったらしい。
寺田寅彦 重兵衛さんの一家 青空文庫
そのために挿いて来た腰の渋団扇じゃ。
――博多名物非人探偵 狂歌師赤猪口兵衛 青空文庫
鬼が出るか、蛇が出るか……」 目明の良助に誘われた乞食|体の狂歌師、赤猪口兵衛は二、三本の渋団扇を縄の帯に挿したまま、春吉三番町のお目付役、松倉十内国重の玄関脇の切戸から、狭いジメジメした横露地を裏庭の方へ案内された。
――博多名物非人探偵 狂歌師赤猪口兵衛 青空文庫
その歌を書きました渋団扇を一枚五文で買うても貰います。
――博多名物非人探偵 狂歌師赤猪口兵衛 青空文庫
その証拠に今申しましたような訳で、貧乏神様を糞味噌のように言うて、ヤットの思いで逐い出いた人間がサテ、いくらかお金を溜めるようになりますると直ぐに、昔、粗略にした渋団扇の神様に取憑かれて、自分自身が家内中の貧乏神、不景気の親方になりまする。
――博多名物非人探偵 狂歌師赤猪口兵衛 青空文庫
大切なものは貧乏徳利と渋団扇一枚。
――博多名物非人探偵 狂歌師赤猪口兵衛 青空文庫
「これは……お手ずから恐れ入りまする」 赤猪口兵衛は腰に挿した渋団扇を一枚取ってサラサラと筆を揮って差出した。
――博多名物非人探偵 狂歌師赤猪口兵衛 青空文庫
一枚五文なら安いもので……ヘヘヘ」 赤猪口兵衛はモウ一まい渋団扇に筆を走らせて差出した。
――博多名物非人探偵 狂歌師赤猪口兵衛 青空文庫
作例 · 標準
夏祭りで、伝統的な渋団扇を仰ぎながら涼んだ。
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柿渋を塗った渋団扇は、丈夫で長持ちする。
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祖父は、毎年新しい渋団扇を用意していた。
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