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曳子

ひきこ
名詞
1
標準
jinrikisha puller
文例 · 用例
私は切支丹坂下の乗りつけの車屋へ往ったが、曳子がいないので、後から来るように言っておいて帰って来た。
田中貢太郎 変災序記 青空文庫
向うが言い違えたか、こっちで聞違えたか、覚えた番地を差配にまでかかって尋ねたが、皆くれ分らず、荷車について、ぐるぐる廻ってる、日は暮れる、暗くなる、二三|時もかかったので、間が抜けてるじゃありませんか、と曳子はぶつぶつ叱言をいう。
泉鏡花 湯島詣 青空文庫
その手に持ってる洋燈をお点けなさい、と曳子は中ッ肚だから口の裡で、幾たびも、ヘン間抜だな。
泉鏡花 湯島詣 青空文庫
(ちょいとどこへいらっしゃるの、) 一幅の赤い灯が、暗夜を劃して閃くなかに、がらくたの堆い荷車と、曳子の黒い姿を従えて立っていたのが、洋燈を持ったまま前へ出て、(家を探してるんです。
泉鏡花 湯島詣 青空文庫
その側に、私の父の俥をうけもって、他に曳子を大勢おいていた俥宿があった。
町の構成 旧聞日本橋 青空文庫
方々で、地引網の曳子を呼び集める喇叭が鳴っている。
豊島与志雄 初秋海浜記 青空文庫
櫓下車宿和田屋の曳子は余が寓居をば遊藝師匠の住居と思ひゐるとのことなり。
断腸亭日記巻之三大正八年歳次己未 断腸亭日乗 青空文庫
翻える暖簾に掛け行燈、出たりはいったりする仲居や曳子、ぞめいて通る素見客、三味線の音色、唄う声、――遊女屋にまじって蔭間茶屋、市川桝之丞、浅尾庄松、門にこんな名が記されてある。
国枝史郎 任侠二刀流 青空文庫
作例 · 標準
昔の京都では、曳子が引く人力車が主要な交通手段だった。
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観光地で、昔ながらの曳子体験ができるサービスを見つけた。
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力強い曳子たちが、観光客を乗せて街を巡る。
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